
早見和真|『イノセント・デイズ』|(新潮文庫刊)
ミステリー
イノセント・デイズ
早見和真新潮文庫 / 新潮社 / 2017-03-01 / 480ページ
ISBN 9784101206912
死刑判決を受けた女性を、彼女を知る人々の記憶から見つめ直す長編。事件の見出しだけでは捉えられない、一人の人生へ目を向けます。
版・巻を確認して購入先へこの本のあらすじ
田中幸乃は、元恋人の家に火をつけ、妻と幼い双子を死なせたとして死刑判決を受けます。社会が彼女を凶悪犯として見る一方で、幼い頃の友人や親族、刑務官たちが、それぞれの知る幸乃を語ります。断片的な記憶を重ねたとき、一人の人間を理解したと言えるのか。判決と人生の間にある隔たりを追う小説です。
読む前に知っておきたいこと
中心人物を外側から見る人々の語りが重なる構成です。ある人が知る幸乃と、別の人が知る幸乃の違いに注目すると、事件の真相だけでなく、人を判断する材料の偏りも選書の軸になります。
EDITOR’S NOTE
この一冊を選ぶために
ここからは編集部の選書判断です。読みやすさや読後感には個人差があります。
- 一人の被告を、周囲の人々の異なる記憶から描く
- 事件報道と個人の人生の隔たりを考えたい人へ
- 放火殺人や死刑を扱うため、題材の重さに注意
こんな読み方をしたい人に
早見和真の人間ドラマから、より重い犯罪の題材へ読書を広げたい人に。複数の人物の記憶を突き合わせながら、一つの長編を追いたい場合の候補です。
今回は別の本がよさそうなとき
幼い子どもの死、放火殺人、死刑などを扱います。気軽な謎解きや爽快な解決を期待する日には別の本も検討してください。文庫一冊480ページで、上下巻ではありません。掲載日は出版社の文庫発売日です。
- 読み進め方の目安
- 何回かに分けて、じっくり向き合いたいときの候補。区切りと進捗をメモに残すと、次に開く場所を思い出せます。
- 文章の雰囲気
- 骨太
- 選書時に重視した読後感
- 視野が広がる。すべての読者に同じ感想が生まれるとは限りません。
自分に合う版で、続きを読む。
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書誌・参考情報
- 著者
- 早見和真
- 出版社
- 新潮社
- 掲載版の刊行情報
- 2017-03-01
- 版・判型
- 新潮文庫
- 掲載版のページ数
- 480ページ
- 新潮文庫のISBN
- 9784101206912
版・ページ数・追加解説の設定を確認した情報源:新潮社『イノセント・デイズ』新潮文庫版 ↗(確認日 2026-09-28)。出版社の内容紹介には、本文より詳しい展開が記載される場合があります。
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