
小野不由美|『残穢』|(新潮文庫刊)
ファンタジー
残穢
小野不由美新潮文庫 / 新潮社 / 2015-07-29 / 368ページ
ISBN 9784101240299
部屋の小さな物音から、土地に重なる過去へ。怪異を調べる過程を記録のようにたどる、ドキュメンタリー形式のホラー長編。
版・巻を確認して購入先へこの本のあらすじ
引っ越したばかりの部屋で、畳を何かが擦る音が聞こえ、背後に気配がする。ありふれたマンションで起きる異変を調べるうちに、部屋だけでは収まらない過去の出来事へと手がかりがつながります。住む場所に残るものは何なのかを、調査の積み重ねから追うホラー小説です。
読む前に知っておきたいこと
怪異そのものの姿を知りたいか、なぜその場所で起きるのかを調べたいか。後者への関心を入口として提案します。章は今世紀から前世紀、戦前などへと過去をたどる構成です。記録を読むような形式ですが、事実を報告するノンフィクションではなく小説です。
EDITOR’S NOTE
この一冊を選ぶために
ここからは編集部の選書判断です。読みやすさや読後感には個人差があります。
- 怪異を調べる経緯を記録のように積み重ねる長編
- 場所の過去と現在のつながりを追いたい人に
- 死や怪異を扱うため、穏やかな物語を求める日は慎重に
こんな読み方をしたい人に
部屋から土地へと調査の対象が広がる過程を追いたい人に。手がかりが増えるたび、場所と時代の関係を確かめながら読む方法を提案します。短い怪談を一つずつ読むより、一冊を通して過去へ近づく長編を選びたい日の候補です。
今回は別の本がよさそうなとき
恨みを伴う死や、暮らす場所で起きる怪異を扱います。家や部屋を題材とする恐怖を今は避けたい場合、くつろぎのための一冊としては提案しません。分類は空想的な怪異を含むホラーとしての「ファンタジー」で、明るい冒険譚という意味ではありません。
- 読み進め方の目安
- 日々の読書時間に組み込みたいときの候補。まとまった時間がない日は、無理に読み切らず、気になるところで区切ってみてください。
- 文章の雰囲気
- 骨太
- 選書時に重視した読後感
- 現実から離れる。すべての読者に同じ感想が生まれるとは限りません。
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書誌・参考情報
- 著者
- 小野不由美
- 出版社
- 新潮社
- 掲載版の刊行情報
- 2015-07-29
- 版・判型
- 新潮文庫
- 掲載版のページ数
- 368ページ
- 新潮文庫のISBN
- 9784101240299
版・ページ数・追加解説の設定を確認した情報源:新潮社『残穢』新潮文庫版 ↗(確認日 2026-09-19)。出版社の内容紹介には、本文より詳しい展開が記載される場合があります。
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