
佐藤厚志『荒地の家族』(新潮文庫刊)
恋愛・人間ドラマ
荒地の家族
佐藤厚志新潮文庫 / 新潮社 / 2025-05-28 / 176ページ
ISBN 9784101059617
災厄で仕事道具を失い、その後に妻も亡くした植木職人の祐治。十数年が過ぎても元に戻らない暮らしと、息子との日々を描く第168回芥川賞受賞作。
版・巻を確認して購入先へこの本のあらすじ
40歳の植木職人・坂井祐治は、十数年前の災厄で仕事道具をすべて流され、その二年後に妻を病気で亡くしました。体を痛めつけるように働き続け、息子とはうまく話せません。海辺には防潮堤ができ、以前の暮らしは戻らないまま。なぜあの人は亡くなり、自分は生き残ったのか。答えの出ない問いを抱えた男の日々を描きます。
読む前に知っておきたいこと
物語は災厄の当日ではなく、十数年が過ぎた後の暮らしを追います。体を酷使して働く日々や、息子との間に残るぎこちなさを通して、元に戻らない生活を描く点に注目できます。
EDITOR’S NOTE
この一冊を選ぶために
ここからは編集部の選書判断です。読みやすさや読後感には個人差があります。
- 災厄から十数年後の、植木職人とその家族の日々
- 復興の物語より、残された人の時間を読みたい人へ
- 津波を思わせる描写と死別を扱う。新潮文庫で176ページ
こんな読み方をしたい人に
芥川賞受賞作を文庫で読みたい人や、災害の後も続く生活を見つめる小説を探す人に。176ページの短めの一冊を選びたいときの候補です。
今回は別の本がよさそうなとき
津波を思わせる災厄、病気による死別、生き残った人の苦しみを扱います。災害の記憶がつらい時期には注意してください。掲載版は2025年刊の新潮文庫で、2023年刊の単行本とは別版です。
- 読み進め方の目安
- 短い区切りから読み始めたいときの候補。短く読める分類でも、内容の軽さや読了時間を保証するものではありません。
- 文章の雰囲気
- 骨太
- 選書時に重視した読後感
- 視野が広がる。すべての読者に同じ感想が生まれるとは限りません。
自分に合う版で、続きを読む。
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書誌・参考情報
- 著者
- 佐藤厚志
- 出版社
- 新潮社
- 掲載版の刊行情報
- 2025-05-28
- 版・判型
- 新潮文庫
- 掲載版のページ数
- 176ページ
- 新潮文庫のISBN
- 9784101059617
版・ページ数・追加解説の設定を確認した情報源:新潮社『荒地の家族』新潮文庫 ↗(確認日 2026-10-06)。出版社の内容紹介には、本文より詳しい展開が記載される場合があります。
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