
安部公房|『砂の女』|(新潮文庫刊)
ミステリー
砂の女
安部公房新潮文庫・改版 / 新潮社 / 1981-02-27 / 288ページ
ISBN 9784101121154
昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底の家から出られなくなる小説。脱出の行方とともに、自由と日々の労働の意味を考える入口になります。
版・巻を確認して購入先へこの本のあらすじ
昆虫を採集するため砂丘へ来た男は、砂穴の底にある女の家に泊まります。翌朝、地上へ戻るための梯子がなくなり、男は砂を掻き出す暮らしに組み込まれてしまいます。逃げたい男と、家を守ろうとする女。同じ場所にとどまる二人の関係を通して、自由であるとはどういうことかを問う小説です。
読む前に知っておきたいこと
砂を掻き出す作業と脱出の試みが、男と女の関係を変えていきます。謎を解いて犯人を当てるより、逃げたい場所と帰りたい場所をどう捉えるかに注目する読み方を提案します。サイトではサスペンスの入口としてミステリー棚に置いています。
EDITOR’S NOTE
この一冊を選ぶために
ここからは編集部の選書判断です。読みやすさや読後感には個人差があります。
- 砂穴の家という限られた空間から物語が広がる
- 脱出の緊張感と、自由や労働への問いを読みたい人へ
- 閉じ込められる状況を扱い、探偵の謎解きとは異なる
こんな読み方をしたい人に
緊張感のある設定から、自由や労働について考える小説に入りたい人に。多くの場所を巡る冒険より、限られた空間で人物の判断を追いたい場合の候補です。
今回は別の本がよさそうなとき
監禁を思わせる状況や男女の関係を扱います。気楽な謎解きを求める日には別の作品も検討してください。刊行日は出版社掲載の文庫発売日です。同じISBNで2003年の53刷改版の書誌があり、購入先も改版を掲載しています。
- 読み進め方の目安
- 日々の読書時間に組み込みたいときの候補。まとまった時間がない日は、無理に読み切らず、気になるところで区切ってみてください。
- 文章の雰囲気
- 骨太
- 選書時に重視した読後感
- 視野が広がる。すべての読者に同じ感想が生まれるとは限りません。
自分に合う版で、続きを読む。
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書誌・参考情報
- 著者
- 安部公房
- 出版社
- 新潮社
- 掲載版の刊行情報
- 1981-02-27
- 版・判型
- 新潮文庫・改版
- 掲載版のページ数
- 288ページ
- 新潮文庫・改版のISBN
- 9784101121154
版・ページ数・追加解説の設定を確認した情報源:新潮社『砂の女』新潮文庫版 ↗(確認日 2026-09-27)。出版社の内容紹介には、本文より詳しい展開が記載される場合があります。
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