
杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮文庫刊)
ミステリー
世界でいちばん透きとおった物語
杉井光新潮文庫nex / 新潮社 / 2023-04-26 / 240ページ
ISBN 9784101802626
会ったことのない作家の父が残した原稿を探す青年。遺稿の行方と、紙の本としての構成を手がかりに読む長編ミステリー。
版・巻を確認して購入先へこの本のあらすじ
作家の宮内彰吾が亡くなり、彼と一度も会ったことのない息子は、異母兄から未発表原稿を探してほしいと頼まれます。手がかりとなるのは『世界でいちばん透きとおった物語』という題名。編集者の霧子とともに父の周辺を調べるうちに、遺稿に関わる謎へ近づいていく長編です。
読む前に知っておきたいこと
遺稿を探すことと、会ったことのない父について知ることが重なる物語です。選ぶ軸は、事件の規模よりも「どんな原稿が残されたのか」に興味を持てるか。出版社が紙の本での体験を重視して紹介しているため、仕掛けの説明を先に集めすぎず、掲載する文庫のページを順に確かめる読み方を提案します。
EDITOR’S NOTE
この一冊を選ぶために
ここからは編集部の選書判断です。読みやすさや読後感には個人差があります。
- 原稿探しを軸に、父を知らない息子の視点で進む長編
- 紙の本の構成そのものに関心がある読者への候補
- 仕掛けを知る前に、物語の順にページを確かめたい一冊
こんな読み方をしたい人に
長大なシリーズに入る前に、一冊の構成をじっくり味わいたい人に。240ページの長編なので、短編のように毎回別の話へ切り替えるより、原稿探しの流れをつないで読みたい日の候補です。
今回は別の本がよさそうなとき
父の死と複雑な家族関係が出発点にあります。仕掛けの特徴を詳しく知ってから決めたい人には、事前説明を抑えた紹介が物足りない可能性もあります。ここでは結末や仕掛けの内容は明かしません。『2』とは別作品で、上下巻の上巻ではありません。
- 読み進め方の目安
- 日々の読書時間に組み込みたいときの候補。まとまった時間がない日は、無理に読み切らず、気になるところで区切ってみてください。
- 文章の雰囲気
- 軽やか
- 選書時に重視した読後感
- 視野が広がる。すべての読者に同じ感想が生まれるとは限りません。
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書誌・参考情報
- 著者
- 杉井光
- 出版社
- 新潮社
- 掲載版の刊行情報
- 2023-04-26
- 版・判型
- 新潮文庫nex
- 掲載版のページ数
- 240ページ
- 新潮文庫nexのISBN
- 9784101802626
版・ページ数・追加解説の設定を確認した情報源:新潮社『世界でいちばん透きとおった物語』新潮文庫nex ↗(確認日 2026-09-15)。出版社の内容紹介には、本文より詳しい展開が記載される場合があります。
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