
遠藤周作『海と毒薬』(新潮文庫刊)
恋愛・人間ドラマ
海と毒薬
遠藤周作新潮文庫 / 新潮社 / 1960-07-19
ISBN 9784101123028
戦争末期、大学病院で行われる捕虜の生体解剖を題材にした小説。残虐な行為に加わる人間の良心と、周囲の空気を問い直します。
版・巻を確認して購入先へこの本のあらすじ
戦争末期の九州にある大学付属病院で、米軍捕虜の生体解剖が行われます。参加する者たちは、なぜその行為を止められないのか。極限の状況だけでなく、日常と地続きの判断や罪の意識に目を向け、個人の良心と組織の中での振る舞いを考えさせる小説です。
読む前に知っておきたいこと
実際の事件を題材に、人間の罪の意識を問う小説です。出来事の説明だけでなく、加害に関わる者と周囲との関係に注目する読み方を提案します。医療行為の解説や史実を網羅する資料として紹介するものではありません。
EDITOR’S NOTE
この一冊を選ぶために
ここからは編集部の選書判断です。読みやすさや読後感には個人差があります。
- 戦時の病院を舞台に、加害に関わる人間を描く
- 周囲に従うことと個人の責任を分けて考えたい人へ
- 生体解剖と死を扱い、気分転換向きとは限りません
こんな読み方をしたい人に
組織の中で個人がどう判断するか、良心と同調の問題を物語から考えたい人に。『沈黙』の禁教下の信仰とは異なり、戦時の病院という場から責任を考える候補です。
今回は別の本がよさそうなとき
捕虜への生体解剖と死を扱います。暴力的な題材から距離を置きたいときは別の作品を選んでください。日付は出版社掲載の文庫発売日です。同じISBNに改版の書誌があり、刊行月・ページ数には資料間の差があるため、購入時に刷と仕様をご確認ください。
- 読み進め方の目安
- 日々の読書時間に組み込みたいときの候補。まとまった時間がない日は、無理に読み切らず、気になるところで区切ってみてください。
- 文章の雰囲気
- 骨太
- 選書時に重視した読後感
- 視野が広がる。すべての読者に同じ感想が生まれるとは限りません。
自分に合う版で、続きを読む。
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書誌・参考情報
- 著者
- 遠藤周作
- 出版社
- 新潮社
- 掲載版の刊行情報
- 1960-07-19
- 版・判型
- 新潮文庫
- 新潮文庫のISBN
- 9784101123028
版・ページ数・追加解説の設定を確認した情報源:新潮社『海と毒薬』新潮文庫版 ↗(確認日 2026-09-27)。出版社の内容紹介には、本文より詳しい展開が記載される場合があります。
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