この記事の結論
- 読み終わった後の気分を先に想像して選ぶ
- 短い章立て・読みやすい文体の本を選ぶ
- いまの気分と本のトーンを合わせる
仕事に追われた夜、どっと疲れた週末。そんなときに手に取りたいのは、心をほぐしてくれる一冊です。とはいえ「癒やし系」と言っても本は千差万別。今回は、私たちが日々の選書で大切にしている3つのコツをご紹介します。
コツ1: 「読み終わった後」を先に想像する
癒やし系の本を選ぶとき、いちばん大事なのは読んでいる最中より、読み終わった後の気分です。たとえば『ライオンのおやつ』(小川糸)は、瀬戸内の小さな島にあるホスピスが舞台。重いテーマでありながら、読後には「今日を丁寧に生きよう」という穏やかな気持ちが残ります。読み終わってから数時間、心が温かいまま過ごせる本こそ、癒やし系の正解です。
逆に、途中でグッと引き込まれる展開や、終盤に胸が締め付けられるような本は、また別の「疲れの癒やし方」になるもの。自分がいま求めているのが「ほっとする」なのか「泣いてすっきりする」なのかを、読み始める前に一度確かめてみてください。
コツ2: 「短い章立て」と「やわらかい文体」をチェック
疲れているときは、長い章や重厚な文章を追う体力がありません。癒やし系の本は、短い章で区切られていて、やわらかな文体で書かれているものを選ぶのがおすすめです。『食堂かたつむり』(小川糸)は、一話ごとに料理が登場する短い物語の連なり。少しずつ読み進められるので、隙間時間の読書にもぴったりです。
エッセイなら、『ねにもつタイプ』(岸本佐知子)のような軽妙な語り口のものがおすすめ。日常の何気ない出来事を、くすっと笑える言葉で綴った一冊は、まさに読書の「休憩所」です。
コツ3: 気分とセットで選ぶ
癒やしにも、じんわり泣きたい夜もあれば、静かに過ごしたい日もあります。同じ「癒やし」でも、求めているものは日によって違います。本を選ぶときは、その日の気分に寄り添ったテーマを選ぶのが長続きのコツです。
「つぎの一冊」の気分診断では、気分・ジャンル・読める時間・文体・読み終わりの気持ちの5つの軸から、いまのあなたに合う本を10冊ご提案します。心が疲れた日の一冊を、ぜひ探してみてください。