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『コンビニ人間』に似た本 おすすめ6選

『コンビニ人間』(村田沙耶香)が好きな人に。読後感や文体が近い作品を、つぎの一冊が厳選しました。

コンビニ人間(村田沙耶香)の表紙

基準の一冊

コンビニ人間

村田沙耶香

コンビニ店員として世界と折り合ってきた古倉恵子。社会の「普通」を問い直す、芥川賞受賞作。

『コンビニ人間』のあらすじ・おすすめポイントを見る →

似ている本 6選

それぞれの「似ている点」を添えています。気になった一冊からどうぞ。

  • 清潔な結婚(村田沙耶香)の表紙1

    恋愛・人間ドラマ

    清潔な結婚

    村田沙耶香

    同じ村田沙耶香の作品集。「普通」から外れることへの視線は『コンビニ人間』とまったく同じ問題意識で書かれています。

    怒りの感情を失っていく若者、ぬいぐるみに愛情を向ける少女、性愛を切り離して子どもを持とうとする夫婦。異なる設定から、日常で当然と思われている感情や関係を問い直します。「水槽」を含む四篇をまとめた作品集で、長編を続けて読む前に、村田沙耶香の複数の題材に触れられる一冊です。

    この本の魅力

    1. 1「水槽」を含む四篇をまとめた文庫作品集
    2. 2感情や家族の「普通」を問い直す小説に関心がある人に
    3. 3長編の新作ではなく、既発表作を編み直した一冊
  • 正欲(朝井リョウ)の表紙2

    恋愛・人間ドラマ

    正欲

    朝井リョウ

    朝井リョウの直木賞受賞作。「普通って何だろう」という問いを多角的に描くテーマ性は『コンビニ人間』の直球の返歌です。

    息子の不登校に悩む検事・啓喜、初めての恋を知る女子大学生・八重子、秘密を抱える契約社員・夏月。異なる場所で生きる人々の人生が、ある事故死をきっかけに交差していきます。社会が掲げる「多様性」からもこぼれ落ちる欲望と、他者を理解したつもりになる危うさを描いた長編です。映画化もされました。

    この本の魅力

    1. 1複数の人物の事情が交差する構成で、映画化もされた作品
    2. 2社会の「正しさ」からこぼれる欲望と関係を描く
    3. 3異なる欲望を持つ人物の距離を、複数の視点から描く
  • 青天(若林正恭)の表紙3

    恋愛・人間ドラマ

    青天

    若林正恭

    若林正恭のエッセイ。社会にうまく馴染めない感覚を自嘲とユーモアで語る視点は『コンビニ人間』の読者に深く刺さります。

    総大三高アメリカンフットボール部の中村昴は、仲間から「アリ」と呼ばれています。万年二回戦敗退のチームは、相手校の練習を隠し撮りして最後の大会に臨みますが、強豪・遼西学園に敗れます。引退後も敗北を引きずる昴が、仲間や競技と向き合い直す姿を描きます。

    この本の魅力

    1. 1高校アメリカンフットボール部を舞台にした青春小説
    2. 2敗戦後に残る感情と、引退した部員たちの関係を描く
    3. 3競技から離れた主人公がもう一度向き合うまでを追う
  • 桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)の表紙4

    恋愛・人間ドラマ

    桐島、部活やめるってよ

    朝井リョウ

    朝井リョウのデビュー作。スクールカーストという見えない規範に生きる高校生たちを描く、群像劇の名作です。

    バレー部の主将・桐島が、突然部活をやめました。そのことで、同じ高校に通う5人の生活に小さな波紋が広がっていきます。桐島を巡る噂、部活内の微妙な空気、それぞれの恋と進路。至るところでリンクする17歳の物語。第22回小説すばる新人賞受賞作にして、映画化もされた朝井リョウのデビュー作です。

    この本の魅力

    1. 1第22回小説すばる新人賞受賞・映画化(2012年・神木隆之介)
    2. 2桐島の退部をきっかけに揺れる、5人の17歳の物語
    3. 3教室の「見えない階級」を、5人の視点から描く青春小説
  • ゾンビ回収婦(小砂川チト)の表紙5

    恋愛・人間ドラマ

    ゾンビ回収婦

    小砂川チト

    小砂川チトの連作短編。社会の片隅で生きる人々をユーモアで包む視点は『コンビニ人間』と同じ優しさです。

    AIに仕事を奪われ、夫とともに失職した「わたし」の前に、もう一つの現実が現れます。そこではホテルの掃除婦として、殺されたゾンビの骸を拾う役割を担っています。懸命に働いても感謝や称賛は得られない。与えられた仕事を続ける人物から、役割を果たして生きることを考える小説です。

    この本の魅力

    1. 1第175回芥川賞を受賞した、小砂川チトの小説
    2. 2AIと労働、与えられた役割との関係に関心がある人に
    3. 3ゾンビの骸を回収する仕事という、異様な設定を扱う
  • 悪い血(鈴木涼美)の表紙6

    恋愛・人間ドラマ

    悪い血

    鈴木涼美

    鈴木涼美のエッセイ。「普通の人生」から一歩外れた経験を知性で切り取る筆致は、テーマの近さで勧めたい一冊です。

    奔放に生きてきた「私」は、自分の身体から採取された血を取り戻すため、ビジュー付きのサンダルで病院へ向かいます。その道のりで、選ばないことで罰を避けようとしてきた過去の行いがよみがえります。身体、選択、罪と罰をめぐる第175回芥川賞候補作です。

    この本の魅力

    1. 1第175回芥川賞候補となった作品
    2. 2鈴木涼美が描く、身体と記憶をめぐる物語
    3. 3自分で選ぶことと、過去を引き受けることを問い直す

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